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テール・ドレのボージョレー・ヌーヴォーを試飲しました!

航空便をボイコットしているので、毎年、年末までボージョレー・ヌーヴォーを飲むことはないのですが、今年はこっそり航空便のを1本取寄せて試飲してみました。

いえいえ、こっそりってことではなく、今年初めて船便で入荷することになったジャン・ポール・ブランさんのボージョレーを120本買い付けるので、ちょっと気になり・・。 通常と違って“試飲して美味しいから仕入れる”のではないですから!

で、結論から言いますが、ほっとしました!美味しいんです!

今年は冬から春にかけて気温が上がらずまたもや異常気象に悩まされるか・・と不安視する声がありましたが、6月末から好転し、豊富な日照量、暑さと乾燥で濃度がついた状態で収穫期を迎えたということで、良・質共に優良な年。作柄良好と毎年報じるメディアの言うことは今年は本当でした。

15日に飲んだお客さんからも、濃くて美味しかった!という感想を聞きました。でも濃いのがいいの?ボージョレーで?などと思いながら、届いたJPブランさんのボージョレーを抜栓。お客様から差し入れがあった他の某蔵元のヌーヴォーも同時に抜栓して比較してみました。

某蔵元のはバナナ、野苺のチャーミングな香り。液質は聞いていたほど濃くはないですが、口に含むと・・しっかりした旨みと強めに抽出されたタンニン。口中に広がるのはダークチェリーやブラックベリーの香り、余韻は丁子などのスパイス。なるほど力強い。これは、確かに優良年の味。そしてこの蔵の味筋かもしれませんが、難しい数年の後の極旨な葡萄が得られた年だからか、醸造家の気合が出まくりの仕上がり。後口に軽い苦みがありましたが、時間の経過で折り合いバランスが取れました。(翌日のほうが美味)

さぁ、そしてJPブランさんのボージョレー。その特徴的な製法については前記事をご確認頂きたいと思いますが、現代のボージョレーではほとんど残っていないMC醸造をしない蔵元で、培養酵母を使用せず、一般的なボージョレーよりもおよそ3倍の日数をかけて浸漬醸造を行います。MCの典型的香りともいわれるバナナ香はなく、マラスカ種のようなレッドチェリーや山桃、プラムが香ります。そして口に含んで驚かされました。届いたばかりというのにアルコール感が立たず、新酒らしからぬ落ち着き、曇りのない味。暑かった?乾燥していた?甘くなく、タンニンは肌理細やかで、するする・・っと喉を通り、試飲なのに吐き出せませんでした。余韻にはシナモン、わずかに野ばら、蜂蜜。若手自然派醸造家のワインも勢いがあるし、時に驚きを与えてくれますが、何十年も自然派の道を貫いてきた人が醸すワインの深みの前では・・といった感じでしょうか。あぁ、ほっとする・・。

でも、どちらが良いというものではありません。それぞれの持ち味が違いますし、飲む時のシチュエーションで使い分けができます。お肉料理を食べる時なら前者を、日本料理を食べる時なら後者、JPブランさんのワインを!

ワイン屋は自分の好みを捨てるべき・・と常々言っていますが、50代になり食の好みも変化してきて、ついついあっさりめのワインを選んでいます。JPブランさんのワインはクリスマスあたりには到着すると思いますが年末の疲れもこれで癒やされそうです。僕はお正月におせち料理と共に楽しむのも、シャンパーニュの後にはこのワインにしようと思っています。

(航空便の価格は税抜3800円、船便のジェロ価格は税込2800円。価格にも納得です。)


 

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