ジェロボアムに入荷するワインなどの情報、限定商品のご案内を行うページです。
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< ドメーヌ ミエ・イケノ | main | 小布施のLe Sake Erotique 2016 今年も到着! >>
北海道からのワインをご紹介

ナカザワ・ヴィンヤード

   Kurisawa Blanc 2015

2002年に岩見沢市(旧栗沢町)で新規就農した中澤夫妻が始めた葡萄園で、2012年までは栃木県のココ・ファーム・ワイナリーに醸造委託して、クリサワ・ブランとして世に出ていました。2013年からは同じ旧栗沢町内にできた10Rワイナリーで、ワイナリーのオーナー、ブルース・ガットラヴさんのサポートを受けて中澤夫妻がみずから醸造を行うようになりました。

2015年は畑で使用しているボルドー液(銅)の量を減らすことに挑んだ結果、気候は難しい条件ではなかったものの収穫量が落ち込んだ年。今年は台風が3度襲ったこともあり雨が多かった年で、やはり収量が上がらず中澤さんにとって苦難の2年間になっています。

Kurisawa Blancは中澤夫妻が育てているゲヴュルツトラミナー種、ピノ・グリ種、ピノ・ノワール種、ケルナー種、シルヴァーナー種などを収穫後、圧搾して澱引きした果汁を合わせ、培養酵母の添加なしで自然発酵させています。アルザス地方のワインのようにアロマティックでふくよかなスタイルの誰が飲んでも美味しさがわかるワインがKurisawa Blanc。2015年は品種構成が少し変わっていることもあり、いつもよりキリッと男前な感じ?今もすでに美味しいですが、来年春くらいまで待ってみると、より個性が際立ってくると思います。

 

上幌ワイン(10Rワイナリー)

   藤澤農園 余市ケルナー 2014 塞翁が馬

栃木県のココ・ファーム・ワイナリーで醸造責任者を長く務めていたブルース・ガットラヴさんと奥さんの亮子さんが岩見沢市で2012年に委託醸造ワイナリーとして設立。上記の中澤さんのほか、近藤ヴィンヤード、滝沢ヴィンヤードがここでワインを醸造されています。ガットラヴさん自身が手掛けている上幌ワインから現在入荷しているのは、余市町登地区の藤澤さんが1992年に植えた成熟したケルナー種を買い受け使用したものです。

2014年は暑い夏が9月下旬まで続き、秋になっても北海道としては気温が高く霧が発生し、貴腐が広がった年で、葡萄は完熟、例年よりも糖度が高くなったそうです。この年の収穫・仕込みに参加した知人によると、選別しながらの収穫、その後の選果は気が遠くなる作業だったとのこと・・。圧搾の後、培養酵母無しで自然発酵。じわじわと進む発酵、それはとてもゆっくりで・・1年経っても終わる様子がない・・今年の初めにようやく落ち着き、待ちに待った結果、2年あまり経過して瓶詰めすることになりました。酵母が活性した状態で糖分を残したままのワインは瓶詰めするのが危険なので、亜硫酸の多量添加や濾過、火入れなどの処理を施すこともできますが、ガットラヴ夫妻はどれも選択せず、待ってみることを選んだ結果できた作品「塞翁が馬」です。

まったりとした質感で、金柑や干したアンズやパイナップルの香り。ほのかに甘く、わずかな苦みとドライフルーツにあるような穏やかな酸味。温暖な年のアルザスの偉大なワインのように、14~16度くらいの温度で、少し大きめのグラスを選んで楽しんでみてください。今の時期ならシュトーレンや、ウォッシュ・チーズに合わせるのをお薦めします。

COMMENT